インフルエンザワクチンはいつ打つのがいい?

インフルエンザワクチンはいつ打つのがいい?
効果や接種時期について解説します

こんにちは。あかどうじクリニック院長の山田です。

まだ暑い日が続いていますが、秋が近づくと「インフルエンザワクチンはいつ打てばいいですか?」というご質問をいただくようになります。

今回は、インフルエンザワクチンの効果やおすすめの接種時期について、よくあるご質問を中心に解説します。

インフルエンザワクチンは打った方がいい?

インフルエンザワクチンを接種しても、インフルエンザへの感染を100%防げるわけではありません。

「打ったのにインフルエンザになったから、ワクチンは意味がないのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、インフルエンザワクチンには、発症をある程度予防する効果に加えて、発症した場合の重症化を予防する効果が期待されています。

特に、高齢の方や基礎疾患をお持ちの方はインフルエンザによって肺炎などを起こし、重症化することがあります。そのため、こうした方にとってワクチン接種は大切な予防手段のひとつです。

いつ頃接種するのがおすすめ?

日本では、インフルエンザは例年冬に流行します。

ワクチンは接種したその日から十分な効果が得られるわけではありませんので、流行が本格化してから慌てて接種するよりも、流行する前に余裕をもって接種しておくことをおすすめします。

厚生労働省では、例年の流行状況を踏まえ、12月中旬までに接種を終えることが望ましいとしています。

そのため、当院では例年、10~11月頃の接種をおすすめしています。

「早く打ちすぎると冬まで効果がもたないのでは?」と心配されることもありますが、流行時期を予測することは難しく、近年は比較的早い時期から患者さんが増えることもあります。

接種できる時期になったら、無理に遅らせる必要はないと考えています。

去年接種した人も今年打った方がいい?

基本的には、毎年の接種をご検討ください。

インフルエンザウイルスにはさまざまな型があり、その年に流行すると予測されるウイルスに合わせてワクチンが作られています。

そのため、昨年ワクチンを接種した方も、今シーズンのワクチンを改めて接種することが推奨されています。

ワクチンを打ってインフルエンザになることはある?

通常の注射で使用するインフルエンザワクチンは「不活化ワクチン」です。

インフルエンザウイルスの感染性をなくしたうえで、免疫をつけるために必要な成分を利用しています。

そのため、注射のインフルエンザワクチンそのものが原因でインフルエンザを発症することはありません。

接種後に発熱したり体調を崩したりすると「ワクチンでインフルエンザになったのでは?」と思われることがありますが、接種による反応や、たまたま別の感染症にかかった可能性などが考えられます。

副反応は?

比較的多いのは、

  • 注射したところの痛み
  • 赤み
  • 腫れ

などです。

発熱、頭痛、だるさなどがみられることもありますが、多くは数日以内に改善します。

一方で、非常にまれですが強いアレルギー反応などが起こる可能性もあります。

過去にワクチン接種で強いアレルギー反応が出たことがある方や、接種について心配なことがある方は、事前に医師へご相談ください。

風邪気味でも接種できる?

軽い鼻水や咳などがあるだけで、必ずしも接種できないわけではありません。

一方、明らかな発熱がある場合や体調が悪い場合には、接種を延期した方がよいことがあります。

「この状態で打って大丈夫かな?」と迷った場合には、接種前に医師にご相談ください。

まとめ

インフルエンザワクチンは、接種すれば絶対にインフルエンザにならないというものではありません。

それでも、発症を予防し、特に重症化を防ぐための大切な手段のひとつです。

流行が始まってからではなく、余裕をもって接種しておくことをおすすめします。

便潜血陽性と言われたら

健康診断で「便潜血陽性」と言われたら―
放置せず大腸カメラをご検討ください

健康診断の結果を見て、「便潜血陽性」と書かれていると驚かれる方も多いと思います。

一方で、「鼻血が出ていたからかな」「痔があるから大丈夫」「症状もないし様子を見よう」と考え、そのまま受診されない方も少なくありません。

しかし、便潜血検査は大腸からのわずかな出血を調べることを目的とした検査です。鼻血を飲み込んだことなどが結果に影響することは通常ほとんどなく、「便潜血陽性=大腸を一度詳しく調べるサイン」と考えていただくことが大切です。

もちろん、原因が痔であることもあります。しかし、痔があるからといって、大腸の病気がないとは言い切れません。実際に、痔がある方でも大腸ポリープや大腸がんが見つかることがあります。

便潜血陽性の方が大腸カメラを受けると、約40~50%で大腸ポリープが見つかり、約3~5%で大腸がんが見つかると報告されています。つまり、100人に3~5人程度は大腸がんが見つかる可能性がある計算です。一方で、異常がなければ「安心できた」ということも、大腸カメラを受ける大きなメリットです。

また、大腸ポリープの多くは、がんになる前に切除することができます。つまり、大腸カメラは「がんを見つける検査」であると同時に、「大腸がんを予防する検査」でもあります。

当院では、消化器内視鏡専門医・指導医が大腸カメラを担当しています。鎮静剤を使用した苦痛の少ない検査にも対応しており、ご希望に応じてうとうとぼんやりした状態で検査を受けていただくことも可能です。検査中に切除可能なポリープが見つかった場合は、その場で日帰り切除を行っています。(サイズや形態で判断)

便潜血陽性は、体からの大切なサインです。「症状がないから大丈夫」と自己判断せず、ぜひ一度ご相談ください。早期発見・早期治療につながる第一歩になるかもしれません。