便潜血陽性と言われたら

健康診断で「便潜血陽性」と言われたら―
放置せず大腸カメラをご検討ください

健康診断の結果を見て、「便潜血陽性」と書かれていると驚かれる方も多いと思います。

一方で、「鼻血が出ていたからかな」「痔があるから大丈夫」「症状もないし様子を見よう」と考え、そのまま受診されない方も少なくありません。

しかし、便潜血検査は大腸からのわずかな出血を調べることを目的とした検査です。鼻血を飲み込んだことなどが結果に影響することは通常ほとんどなく、「便潜血陽性=大腸を一度詳しく調べるサイン」と考えていただくことが大切です。

もちろん、原因が痔であることもあります。しかし、痔があるからといって、大腸の病気がないとは言い切れません。実際に、痔がある方でも大腸ポリープや大腸がんが見つかることがあります。

便潜血陽性の方が大腸カメラを受けると、約40~50%で大腸ポリープが見つかり、約3~5%で大腸がんが見つかると報告されています。つまり、100人に3~5人程度は大腸がんが見つかる可能性がある計算です。一方で、異常がなければ「安心できた」ということも、大腸カメラを受ける大きなメリットです。

また、大腸ポリープの多くは、がんになる前に切除することができます。つまり、大腸カメラは「がんを見つける検査」であると同時に、「大腸がんを予防する検査」でもあります。

当院では、消化器内視鏡専門医・指導医が大腸カメラを担当しています。鎮静剤を使用した苦痛の少ない検査にも対応しており、ご希望に応じてうとうとぼんやりした状態で検査を受けていただくことも可能です。検査中に切除可能なポリープが見つかった場合は、その場で日帰り切除を行っています。(サイズや形態で判断)

便潜血陽性は、体からの大切なサインです。「症状がないから大丈夫」と自己判断せず、ぜひ一度ご相談ください。早期発見・早期治療につながる第一歩になるかもしれません。